カストロールは次世代サブシーコントロールフルードを発売しました。Castrol Transaqua SP(System Protection)は、海底での操業を容易にし、現在市販されている製品と比較して高度なシステムの保護を提供できるように開発した先駆的な配合です。システムの保護が向上すれば、設備部品の信頼性は高まるはずです。
コントロールフルードはサブシーシステムの最も複雑な可動部のひとつであることから、信頼性が極めて重要です。コントロールフルードは、クリスマスツリー、海底ポンプ、複数のバルブ、アンビリカル、ウェルヘッドといった設備および、動力伝送、潤滑、コンタミ処理、海底の広範な温度や圧力における設備の劣化防止を担うインテリジェントコンプリーション(仕上げ坑井)と連携しなければなりません。
Castrol Transaqua SPは、エラストマー、プラスチック、金属、コンプリーションフルードなどのさまざまな素材との適合性に優れて、保管時の設備の腐食を防ぐ気化性防錆性能も明らかに優れています。カストロールの新しいサブシーコントロールフルードは、建造、保管、稼働を通じてシステム保護を提供し、設備寿命と信頼性を改善します。
Castrol Transaqua SPは、一般的なコンプリーションフルードとの適合性に優れています。これは、フルードの混合による配管閉塞や高額な修理費用が生じる可能性のある井戸施工時に特に重要です。カストロールはTransaqua SPをクラスで最高の海水との安定性を確保できるように設計しています。これは、重要な添加剤を含む5°Cの海底条件下で溶液中に最大50%まで残存して、システムの素材を劣化から継続的に防ぎます。Castrol Transaqua SPは、160°Cまでの条件での試験により、高い熱安定性を示します。そのため、-50°C~150°Cの温度で安全な稼働を実現できます。
Transaqua SPは、最も厳しい環境規制を満たすために開発されました。OSPARに完全に準拠しており、英国ではOCNSグループE区分で海洋環境に対する環境影響の可能性が最も低い製品に分類され、代替警告*を受けていません。また、ノルウェーでは「イエロー」評価を受けています。全世界の多くの地域で環境試験が完了しています。
このフルードは、カストロールの業界トップの研究開発チームによる厳格な試験が行われており、13万時間を超えるスクリーニングを行いました。Transaqua SPは、API(米国石油協会)17F (3rd Edition)/ISO13628-6 Annex C、API 17E/ISO13628-5の工業規格を取得し、主要な産業機器メーカーの資格要件(TRL 5)にも適合しています。
Transaqua SPは現在、カストロールのグローバル供給ネットワークにより各地で入手可能です。